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とりあえず2作目を。

今回のお話は、もう既になのはさんとフェイトさんが結婚しているというお話で。


お二人の結婚記念日です。
やはり結婚記念日というのは大事な節目。
万年ラブラブ状態のこのお二人ならなおさらです。


それでは、「結婚記念日」





「フェイトさん、お疲れなんですか?」

「えっ?」
ティアナにそう声をかけられて、思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。

しまった、ちょっと上の空だったかなとフェイトは反省した。

仕事中、あまり他所事には意識を向けないフェイトにしては珍しく、その日は仕事に手が付かない。

そう、何を隠そう、明日はなのはとの結婚記念日なのだ。


いぶかしげな表情のティアナに、いや、ちょっとね。と、カレンダーに目をやると、それで全てを察したティアナが あぁ と納得したような声を出す。

今、フェイトはティアナと出張にきており、なのはに次に逢えるのは、結婚記念日当日だ。
出張が結婚記念日に重なっていたら、と思うと、フェイトは冷や汗をかいた。

あのなのはのことだ、一体何をするかわからない。
もしかしたら、知らない間に私の出張予定がなくなっているかもしれない・・・なんて。


「今年は、どうするか決めたんですか?」

うん。
今年は・・・

「今年は、あんまり凝ったものじゃないんだけど。王道に花にしようかな・・・って」

そう、今年は、花にしようかな、と考えていた。

いつもはなのはにリードされがちなフェイトだが、今回はちょっとだけなのはをリードしてみたい!なんていうささやかな願望を持ち合わせていた。
ドラマなんかでよくあるワンシーン。

夫が妻に花を差し出して、かっこよく決める。
・・・普段の生活を見ると、なんとなくなのはが夫のような気がしてくるフェイトだが、それはそれ、これはこれだ。

「花ですか、いいと思いますよ!」
と、ティアナの賛同もいただき、フェイトのやる気は俄然あがってきたのである。







「おい、なのは、疲れてんのか?」

「えっ?」

・・・そう、時を同じくして、教導官のほうも、仕事に手が付いていない。
今日はオフィス仕事のなのはは、必要最低限の仕事を終わらせると、しばらくカレンダーとにらめっこ。
その後、思い出したように、別に受け持っている仕事に手を出す。
しかし10分もすると、またカレンダーとにらめっこ。

付き合いの長いヴィータは問い尋ねなくても、明日が何の日かはわかっているため、あえて聞いてくるようなことも無ければ、茶化すようなこともない。
が、まぁ、いくらなんでも『結婚記念日で頭がいっぱいなのか?』とは声がかけづらい。

オフィス中の耳という耳に聞き耳立てられても困る。


「今年は、どうするか決めたのか?」

「もちろんだよ。今年は、花を贈ることにしようかなーって」

去年は、なのははフェイトと一緒にレストランに食事に行った。
けど、今年はフェイトは出張に出ているし、帰りが遅くなるとそれは出来ない。
そういう意味では、非常にクレバーな贈り物ではあるまいか・・・と、なのはは考えたのだ。


ヴィータはぶっきらぼうに、そうか、と答えただけだったが、恐らく、ヴィータはフェイトならなのはがしてくれたことなら何でも喜ぶだろうと踏んでいるのだ。
もちろんそれは、愛が軽いだとか、そういう意味合いではなく。だ。


その後オフィスには、ただ、椅子を引く音と、書類をめくる音だけが夜まで響いた。






フェイトは、緊張していた。
それこそ、なのはと初めてデートした時くらい。

フェイトは今、ドラマの夫の方々はなんであんなにかっこよく、すらーっと実行できるんだと心底不思議に思っていた。
まさか、プレゼントに、『かっこよく決める』という思いが付くだけで、こんなに違うものだとは。

なかなか玄関を開けることが出来ないで居たが、意を決して。

「ただいま!」

思わず、声に力が入る。

「おかえりー」

と、なのはが出迎える。


玄関の段差で、
いつもは少し下にあるなのはの顔を見上げる形になる。

後ろ手にしていた花束を、なのはに。

「フェイトちゃん、これ・・・」

「なのは。この花を、なのはに。この花の。胡蝶蘭の花言葉は、『あなたを愛してる』。
 今年も一年ありがとう。そして、これからも・・・。
 なのは、私は、なのはを愛してる。」

顔はそむけない、威風堂々と、なのはに向けて。

予想外に上手くいったのか、なのはは赤面し、返事が返ってこない。



そして、フェイトは、つま先に体重を寄せて。
ほのかに感じたのは、やさしいシチューの味。


二人が、リビングに入り。
そっと、影がドアで潰える。


椅子に座ったフェトの後ろから、なのはが抱きつく。

「ねぇ、フェイトちゃん」

妖艶に。

「な、なに?」

「さっき、愛してるって言ってくれたけど」


そんなことは知っていた、となのはは耳元で囁く。

そんな返しをされては、今度は赤面するのはフェイトのほうで。


そして、リビングの花瓶には、紫色のチュリーップ。


「フェイトちゃん。知ってる?チューリップって、色によって花言葉が違うんだよ」

赤は、愛の告白。白は失恋。黄色は、望みの無い恋。緑は、綺麗な瞳。


そして紫は―――


         ―――永遠の愛
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2012.02.02 / Top↑
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