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こんばんは。
てぃーるーむです。

これはプライベートな報告なんですが、昨日は奈良公園に行ってきました。
愛知の方では、桜はずいぶん散ってしまっているのですが、奈良のほうはまだセーフといった感じでした。
桜にはあんまり詳しくないのでアレなんですけど。まだ蕾の桜もありましたね。
それ以前に、本当に桜なのかどうかさえわからないんですが(
奈良に行ったのは小学校の修学旅行以来ですね。
うーん?まぁ、それ以上は特にいうこともないんですがwwww
鹿さんが幸せそうでした(?)
テキトーに640×480にリサイズした画像を3枚くらい乗っけて、SSに入りたいと思います。

まぁ、素人のとった写真なんで面白くもなんともないとは思いますが。
春日大社とかの写真は、他の人が写りまくりなんでちょっと載せ難いです(´・ω・`)

IMG_0177_R.jpg IMG_0152_R.jpg IMG_0216_R.jpg


では、SSの方を。
内容としては、出張に行ったフェイトさんをなのはさんが空港まで迎えに来てるってかんじです。
まぁ、なので最終的にはアローンではないんですけど。
それでは、「エアポート・アローン」





滑走路は、沈み行く橙色の太陽の光をまぶしいくらいに反射して、一日の終わりを、暗に見るものに伝えようとしていた。
一日に幾度となく、空へ消えては、空から戻ってくる飛行機は、なんとなく現実離れして映る。



フェイトちゃんは、4日ほど前に出張に行ってしまった。
行くときは私も仕事が合って見送ることは出来なかったけれど、帰宅が土曜日というで私はどことなく、いそいそと空港へお出迎えに来た。

フェイトちゃんに、迎えに行くなんてことは伝えていない。
メールひとつ飛ばすくらいの余裕はあったのだけれど。
ただ、伝えずに来たほうが彼女が喜ぶのではないかと思っただけ。

といっても、フェイトちゃんのことだから驚きはしないだろうと思う。なんだかんだいって、『おかしいな。なのはから迎えに来るっていうメールがこないなぁ』とか、『なのはが迎えに来てくれてたら嬉しいなぁ』なんて思っているに違いないのだ。

それで、私の顔を視界に止めると『あ、やっぱり来てくれてる!』ってね。

なんだか小動物のようだと思ってしまうのは、頭の良い執務官さんには失礼かもしれない。


けれど、普段のフェイトちゃんを見ていると、やっぱり動物に例えると、猫とか、ウサギとか。
あるいは小鳥とか。
そういういわゆるかわいらしい、癒し系の動物しか思いつかない。

ウサギは寂しいと死んでしまうなんていう迷信があるけど、フェイトちゃん大丈夫だったのかな。

まぁ、5日くらいなら大丈夫でしょ。きっと。

などと、なのはは既にフェイトは寂しいと死んでしまうという設定で妄想を膨らませる。



ちゃんちゃらちゃんちゃら たんたららーん。

『本日も、ミッドチルダ東部国際空港をご利用いただきまして...』

数分おきに流れるアナウンス。
搭乗受付開始の案内であったり、あるいは、ただの宣伝であったり。
流石にショッピングモールではないので、迷子のお知らせのアナウンスは流れない。

いや、まったくない、というわけではないだろうな、とは思うのだが。

内際分離がああだとかこうだとか騒がれていたわりには、素人目には上手く回っているように見える。

ネクタイにスーツ姿のいかにもなビジネスマンは、誰もが揃って忙しそうに足早にロビーを通り過ぎてゆく。
スリーピースを決めた、ちょっとバブリーな印象を受ける初老の男性は、一歩二歩、ふらふらしたかと思うと、そのまま化粧室へ消えていった。


ひどく断片的な印象だけが、なのはの頭の中を支配する。

ロビーにあるモニターに映し出されるニュースでは。
真珠のイヤリングをつけたお姉さんが、今日あった出来事について、にこりともせずにただ淡々と言葉を発し続けていた。

空港のロビーで、人を待つ。


『待ち人の 来るか来ずかと 思わずば 揺れる陽炎 とうに消ゆ』


待ち人をまだかまだかと待っていたら、昼の暑さに揺らめいていたはずの陽炎はいつの間にか消えてしまっていた。

待ち人を待つ側の、時間の流れの早さを詠んだ句だ。
誰の俳句だったかまったく思い出せないが、その句の内容が嘘でない、ということだけは言える。



ちゃんちゃらちゃんちゃら たんたららーん。



ちゃんちゃらちゃんちゃら たんたららーん。



ちゃんちゃらちゃんちゃら たんたららーん。



思わず、ため息も漏れそうになる。

こんなことなら、本の一冊でも持ってこれば良かった。

彼女を驚かせようと思って、何の連絡もしないで来たのは失敗だった。

どの便で戻ってくるのか、くらいは尋ねるべきだったのだ。


ため息を必死に抑えて、到着出入り口を睨む。
ため息をつくと、幸せが逃げるような気がするのだ。
重く、憂鬱な吐息に、幸せのかけらが引っかかって、そのままひらひらと、行く当てのないモンシロチョウみたいに。
気付いたら居なくなってる、あの不思議な蝶のように、ふわふわと。



と。

出入り口から、見覚えのあるツイードのトレンチコートを着た背の高めな女性が歩いてくる。

ツイードのトレンチコートなんて、あまり見かけない格好の上に、女性と来れば、これはもう、フェイトちゃんしかいない。

後ろでに小さめのキャリーバックをからからと引きながら、何かを探すようにきょろきょろとあたりを伺う彼女に、思わず笑い声が漏れそうになる。

そんなに心配しなくても、なのはさんは来てあげてますよ。


ロビーの椅子から、少し勢いをつけて、跳ねるように立ち上がると、彼女の方に歩いてゆく。

数秒遅れて、フェイトちゃんが私に気がつく。

だけれど、やはり驚いている様子はない。・・・嬉しそうだけど。


「えへへ、なのは、来てくれたんだ」

「いやー、フェイトちゃんが寂しくて寂しくて死んじゃうんじゃないかと思ってね」

私がそういうと、 えぇぇー・・・ と少し困ったように彼女は笑う。
ぱっと見た感じでは、フェイトに不調は見られない。
風邪気味だとか、何か怪我をしているだとか。
あるいは、精神的にちょっと元気がないだとか。

出て行ったときと、大差がないことを確認して、なのはは一安心。


「またそうやってからかって。なのはだって寂しかったでしょ?」

フェイトはあきれたように、なのはの頭を軽く小突く。

「いや、うん、それは。寂しかったよ」

だから。と、なのはは自分の唇を人差し指でちょんちょんと突く。

それは、要するに。そういうことで。

「え、えぇっ、わ、私から?」
思わず動揺するフェイト。

「何言ってるの、フェイトちゃん。恋人同士なのに、どっちからもなにもないじゃない」

あっけらかんとなのはは言う。

それに。ほら。
空港で夕方にキスなんて、テレビドラマのワンシーンみたいじゃない?なんて。


いや、それは、確かにロマンチックかもしれないな。とフェイトも思う。

けれど、普段こういうことはなのはからしてくるから、なんというか。
フェイトは慣れていない。

なのは目は、なんとなく期待に満ちているように見える。
もしかすれば、困ったフェイトを見て、面白がっているだけなのかもしれないが。


フェイトが勇気を振り絞っていると、なのはがもう一度唇を突く。

催促されては・・・と、フェイトが緊張した面持ちで、なのはの背中に腕を回す。

大きな窓から入り込む逆光で、人目には腕は真っ黒に見える。

シャドウに紛れたキスというのも、尚更、ドラマっぽい。

ふぅ。と一息。

それから、それから、それから---


ちゃんちゃらちゃんちゃら たんたららーん。

『本日も、ミッドチルダ東部国際空港をご利用いただきまして...』

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2012.04.16 / Top↑
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